走るためのカスタム|GB250 4型 GLICO【Biker’s Snap No.5】

778

glico00

GB Biker’s Snap No.05

glico01

glico02

ニックネーム:GLICO
年式:GB250 4型(エンジン 1型)
GB歴:1年
アパレル業界にて長年MDの経験を持ち、現代においても様々な分野で知見を深め続けるGLICOさん。
カスタムの方向性とは打って変わって、のんびりとバイクを乗り流す紳士なクラブマニアさんです。

Question.01バイクに乗ろうと思ったキッカケ(GBまでの経緯)

glico03

-- 今日は宜しくお願いします。
まずはじめにバイクに乗ろうと思ったキッカケは・・・
といきたいところなんですが、赤いクラブマンですね。

GLICO:え?

-- 赤好きな僕としては興味津々で。。。

GLICO:モンツァレッドです笑

-- いいですよね~( ´∀`)
・・・って、ことで本題に。

バイクに乗ろうと思ったキッカケやクラブマンに乗るまでの経緯を教えていただけますか?

GLICO:オートバイに乗ろうと思ったキッカケ・・・というのと少しズレるんですが、私の場合は「出会いが良かった」ですね。

-- 出会い?・・・と言いますと???

GLICO:はじめてオートバイを買いに行ったのがヤマハオートセンターというところなんですが、そこの店長さんと、オートバイ好きで集まっていた大学の助教授さん。
その方達に出会い、私はオートバイに対する価値観を教わりましたね。
人柄含めて自分の性格にとっても、居心地の良い場で。

-- 年上の方との繋がりでバイクを教わった、ということですね。
当時GLICOさんはおいくつで?

GLICO:学生です。

-- バイクは元々好きだったんですか?

GLICO:オートバイはずーっと好きではあったんですが、高校・大学とは山岳部だったんです。

-- アウトドアですね~

GLICO:そうですね。昔から身の危険を感じる趣味の方が活き活きとして好きではあるんですが、山登りを趣味にして本気で取り組みはじめてからでしょうか。
入院したり、凍傷になったり、遭難しかけたり・・・と「生死」を感じた瞬間がありました。
だんだん自分のライフスタイルに山登りという趣味が不相応に感じてきて、趣味変えようと思ったんです。

-- 生死を感じた瞬間、という表現が生々しいですね。。。

GLICO:最後の方は海外遠征の話も出ていたんですけど、結局それも辞めてバイクに趣味変更したんです。
今思えばあの時挑戦してるとどうなったかなぁ~、なんて思ったりしますよ。

-- ほんとですね。「職業:登山家」なんて言ってたかもしれないですね笑

GLICO:今となっては良い思い出です。
話が少し逸れましたが、私のバイクライフはその時期が起点ですね。

-- はじめのバイクに乗ったのは何ですか?

GLICO:2気筒2サイクル、ヤマハのDS6というバイクです。
そこでそのショップの店長に「え?こんなのほしいの?変わってるねぇ~」と言われてからですかね、付き合いが始まって可愛がってもらったのは。

-- 当時って、バイク全盛期ですよね?
ジェントルな雰囲気が新鮮に感じます。

GLICO:そうですね。
当時はカミナリ族の時代で、高校生の頃はみんな爆音で乗ってましたよ。
でも自分は大人びちゃって、薄い革のツナギでカフェレーサー気分に浸ってたんです。

-- おぉ~、みんながバリバリ鳴らせてた訳じゃないんですね!

GLICO:少数派ですけどね。ただ丸山さんが思っているような「おしゃれ」なイメージよりかは、「オタク」なイメージだと思いますよ。
乗らないバイクのパーツは、バラバラにしてグリスで固めてビニールに入れて保管、とか。
その人達は徹底ぶりがすごかったですね。
ツーリングの時はスピードを出したりもするんですが、それでも紳士に走るなぁ、と感じていました。
今思うと自分が居たからなのかもしれませんが笑
あ・・・今でもそうですけど、当時から「白グローブ」にはこだわりを持っています。

-- 「こだわっている自分が好き」ってやつですね!僕も「自分最高!」って時代があったのでスゴく分かります笑
しかし学生でド定番攻める人って、なかなか居ないですよね。

GLICO:ガソリンの混合も、喜んでやってましたね。

-- “手間暇”と“こだわり”グラフが比例している、という鉄板方程式ですね!

GLICO:「バイクに乗る前は儀式が必要なんだ」といって乗ったり、とにかくバイクにハマった、というよりもその店長や助教授さんのバイクライフがかっこよくて、人に憧れてた感じです。

-- そういった人付き合いって素敵ですよね。
若い時はよく「憧れ」だけでも純粋に人付き合いできたのに、社会に出ると変なプライドができちゃって、人を純粋に一目惚れで憧れることって少なくなりますよね。

GLICO:自分の価値観ができていきますからね。
社会に出ると憧れじゃなくて「尊敬」に変わるんじゃないのかな。

-- あ、なるほど。その表現・・・良いですね笑

GLICO:笑

glico06

Question.02GB250クラブマンを選んだ決めては?

-- クラブマンまでの出会いはどんな経緯で?

GLICO:クラブマンに乗り始めたのは実はここ数年のことなんです。
大学卒業以降は東京の方に単身赴任してて、オートバイは乗る機会がなく、車の方が主に乗っていました。

-- あ、そうなんですか。

GLICO:アパレルでMD(マーチャンダイザー)してまして、当時パカパカ携帯だったんですけど、仕事が激務でストレス溜まってパカパカ携帯から車購入したんですよ。
するとショップの人から連絡あって「現物を見てから決めて下さい」と反対に言われましてね。。。。

-- でしょうね笑
何に乗っていたんですか?

GLICO:ロードスターです。今でも乗ってますよ。

-- お!シブい。

GLICO:数年前にこっちに帰ってきたんですが、今は時間があるので車高落としたり、タコメーターつけたりして楽しんでいます。

-- またそのロードスターもスゴそうですね!

GLICO:娘には「車高の低さは知能の低さとつながってるよね~」とニコニコ言われますが笑
やっぱり車いじりは趣味にするとコストが高いので、すぐオートバイに乗り換えましたけどね。

-- バイクは、はじめからクラブマンに決めてたんですか?

GLICO:はじめから、ってわけではないですね。
ベスパ200に乗ってましたよ。
そのベスパもSR400と交換しましたけど。

-- え、もったいない!

GLICO:私も今では、そう思います笑
あとはドゥカティのマイク・ヘイルウッドも一時期預かっていて、スゴく欲しくなりましたね。
限定解除しようかと悩みましたし。

-- これまたプレミアム路線ですね。

GLICO:そうですね。
結局、そこまでは良いかな、となり車検のない250ccにしたんですが、クラブマン自体には元々スタイルとしても感じるものがあったんです。
パーツ数あるし、車体の玉数もある。
振動が、と言われますが、SRよりかはマシだし、と。
カスタムする前提で総合的に考えてクラブマンがベストでしたね。
ロードスターも玉数あるから買った、というのもありますし。
もちろん4気筒に比べると、正直・・・トルクないなぁ~と思ったりすることもあるんですが。

-- 確かに今のGLICOさんの車体を見ると、パーツ数多くないと出来ないスタイルですよね。

GLICO:でしょ。
あ、あとはやっぱり一番はタイヤが細い、という点は決め手でしたね。

-- さすがカフェレーサー。

GLICO:しかし難しいオートバイだと思いますよ。
カーブの立ち上がりのタイミングやギアのセッティング感覚もいまいち掴みきれないですし。

-- 皆さんそう言われますね。
優等生は優等生なんですが、古いが故に微調整が難しい、って。

GLICO:未だに立ち上がりでふらつくのもかっこ悪いなぁ~思ったりします。

-- “キメて乗る”って大切ですよね。
僕がこのインタビューをしていて気付いたことがあるんですが、GLICOさんの世代ってバイクの黄金期を経験してきているじゃないですか。
インタビューさせていただいたほとんどの方がその世代なんですが、やっぱりバイクに対する接し方で「気持ち(スピリット)」の部分が違うんです。
“キメる”という感覚。
せっかくのかっこいいバイクをキメて乗る、という感覚。
写真を撮ってもらうときにカッコつける、感覚に似ているかもしれません。
スゴく微細なこだわりなんですが、カッコいいバイクも見て欲しいけど、コーナリングからの立ち上がりも見て欲しい!とか。

GLICO:オートバイ黎明期を生で味わった人間達には、その感覚を強く持った人は多いと思いますよ。
私の中では大藪春彦の「汚れた英雄」がバイブルですね。

-- 素敵ですね笑
マン島レース観に行きたくなりますね!

glico04

Question.03GBの好きなところ、嫌いなところ

-- では、次の質問。GBの好きなところ・嫌いなところを教えてください。

GLICO:好きなところは今のところ全部好きですね。
嫌いなところは反対に・・・ないですね。
って、これ言っちゃうとインタビューにならないか笑

-- そうですね笑
それは全て“好き”に変換してしまったから、ということですか?

GLICO:そうです。
嫌いなところは挙げると切りがないですし、欲しかったら自分でどうにかしますしね。馬力や排気量が欲しければ、大きいのに乗り換えるしかないですし。

-- 贅沢言うな、ということですか。

GLICO:その分、いじればいじるほど乗りにくくなるのは致し方ないかな、とも思っています。
嫌いな点を強いて言うなら「整備性が悪い」ということでしょうか。
まぁ、これも“しょうがない”と言えばそうなんですが。。。

あっ!サービスマニュアルが高いのは嫌です。
乗らないんだったら安く売ってよ。と思います。

-- それはもはや元GBオーナーに向けてですね笑
ちなみに僕のGLICOさんGBの好きなところはやっぱり「ドラム」ですよ!

GLICO:あのドラムは少し恥ずかしいぐらいに思えていたので嬉しいです、ありがとうございます。

glico05

Question.04あなたのGBのこだわりは?

-- なので、こだわりは?の質問に「ドラムブレーキ」だと勝手に思っているんですが、どうでしょうか。

GLICO:やっぱりシングルなんでシンプルに、ですね。
すみません笑
シンプルでかっこ良く、機能を追求したらこうなった、みたいな。

-- なるほど。確かにGLICOさん自身のオートバイに対するスタイルとして「オートバイ=カフェレーサー」の定義があるので“シンプル”という表現がしっくりきますね。

GLICO:私の中ではオートバイというのはMVやAJSなんです。
こだわったオートバイは70年代のオートバイであって、当時のあのデザインが良いんです。

-- 車体やどこかパーツにこだわりがあるというのではなく、GLICOさんとバイクのライフスタイルにこだわりがある、という感覚ですね。じゃあMVやAJSにしたら?と言われそうですが、そうじゃないんです!というコトですよね?

GLICO:まったくそのとおりです。電気じゃなく機械式。機械式の流線形が良いんです。

-- 機械式の流線形、って表現馴染みないですが、分かりやすいですね。
まぁ、クラブマンって案外旧車ですもんね。

GLICO:そうですよね。一般的には旧車ではないけど、製造年月を見ると意外に旧車ですもんね。

-- バイク界は上の世代に強者が詰まってて、世代交代に失敗してますね笑

GLICO:クラブマンも旧車の分類になかなか入れてもらえないですもんね。

glico07
glico08

Question.05GBとの思い出の中で一番印象深いものは?

-- ちなみにGLICOさんは今クラブマン歴・・・1年ですよね?

GLICO:そうですね。1年ちょっとですかね。

-- 1年でここまでカスタムされたのはホントスゴいですね!

GLICO:だいたいの構想はあったので。初めは4型のフレームに1型のエンジン載せ換えるところからスタートして、そこから一気にやりました。

-- ではそのカスタム期間が一番の思い出ですか?

GLICO:ん~、正直いまのところ「一番」というのはないんですが、やっぱりカスタム後にチェックのために走っているときは楽しいですね。
出来上がって微調整がてら、明日香村や帯解寺などのどかな道を流している時は「最高だな」と思ってしまいますね。
昔はこの時間が本当にずーっとあれば良いのに、と思いましたが今は普段働いているからこそ、こういった時間が貴重なんだな、と感じます。

-- 結構、カスタムされる方って走らないイメージがあったり、走っても比較的“攻める”印象があったので、それは意外でした。

GLICO:飛ばす時もあるけど、基本は優しく走るのが多いですね。
結局のところ、カッコつけたいだけなんですけどね笑

-- スゴく素直な表現ですね。

GLICO:目立つ方が「なんてバイクですか?」と聞かれて、嬉しいじゃないですか。

-- それ言っちゃいます笑?
まぁ、100%僕もそうなんですけどね。

GLICO:でしょ。
カスタム後は走りながら常に粗を探して、それを普段模索して、休日にいじる。
そして、また走る。という感じで「走るためにいじりたい」欲が強いんです。

-- 走るためにいじる。
これ・・・。
今回のキャッチコピー決まりですね!

GLICO:言った後に少し「決めポーズ」つけちゃいそうになりましたよ笑

-- いや、純粋に良い表現だと思います。

glico10
glico11

Question.06もし次に乗り換えるなら?

-- まだ乗り始めて1年と少しということですが、もし次に乗り換えるなら・・・はありますか?

GLICO:乗り換えるつもりはないんですが、欲しいのはヤマハのチャッピーですかね。

-- 良いですね!かわいくて僕も好きです。

GLICO:そうでしょ。あれを普通にかっこ良く乗りこなしたいんです。

-- 街中でもあまり見かけないし、よりかっこ良くみえそうですね。

GLICO:ただ、今みたらあんまりって思うかも・・・笑

-- 期待値が想像を超えてそうな気はします。

GLICO:でもやっぱり今はクラブマンが一番ですよ。
フレームやパーツなど充分な素材ですし。
ベストじゃないけどベター、という表現が適切ですかね。

-- ベストはつくり上げるもの、ということですか?

GLICO:私の場合はそうなりますね。
今の自分の生活環境を考慮する、ということも大切だと考えていますし。

-- 確かに今バイクは“非日常的”なモノであって、社会的にも現代の生活スタイルには結びつきづらい部分は多いかもしれないですね。

GLICO:オートバイと生活の共存ができると一番良いですね。

< 話は子供の話・PIT INクラブマニアについて >

glico09
glico12

最後に…

-- 今日は楽しいお話ありがとうございました。それでは最後に、このクラブマニアをご覧の皆さんに一言メッセージをお願いします。

GLICO:色々ネットを検索してて思うんですが、世の中には強者が多いな、と思っています。
皆さん整備やカスタムなど様々なお悩みを持たれていると思うので、そんなお悩み解消のために強者さん含めてどこかに集まれて共有できたら良いですね。
せっかくの愛車なんですし「みんなで見せ合いっこしましょうよ」そして「悔しい思いしたら真似ようよ」と思います笑

-- なんて素直な・・・笑

GLICO:こういう言い方しちゃうと「あー!GLICOさん、見て欲しいんでしょ〜」とか言われちゃいそうですね。
まぁ、実際そうなんですけど。

-- 本心ですね。

GLICO:でも、どうなんですかね。私のようなカスタムをしているクラブマン乗りって、どうしても純クラブマニアからするとあまりよく思われないように思うんですが。。。

-- だと思うでしょ?僕も以前はそう思ってたんですが、このクラブマニアを運営し始めて色々な方とお会いしたり、メッセージでやり取りしたりしていると、そうじゃないことに気付いたんです。
確かにカスタムされている方は、純正派の方に「邪道」だと思われてるんじゃないのか?とソワソワしている方が多いんです。
でもオリジナル好きの方は純粋にHondaが好きな方が多く、ブランド性を重視される方が多いんです。カスタムもカッコいいけどやっぱりオリジナルが一番かな。という感覚みたいです。
なので実際はカスタムに否定的なわけではないんですよね。

GLICO:そうなんですか!それは安心しました笑

-- 僕もカスタム派なので、安心しました。

GLICO:で、あれば余計にみんなで集まりたいですね。
整備についても、良い所を盗みたいですし。

-- そこは僕自身も協力できるように頑張ります!
今日はありがとうございました。

GLICO:期待してます。
ありがとうございました。

インタビュー後記

こってりカスタムのGLICOさん。
業種は違えど意外にも仕事話で盛り上がり、脱線に次ぐ脱線で、バイカーズスナップ史上最長のロングインタビュー2時間30分の編集でした(;・∀・)
実はインタビュー場所にコメダ珈琲を設定していただいたのですが、インタビュー中にハワイアンカフェの話が挙がり「そっちも行こう!」となったんですが、時間の関係上そちらには行けなかったのがやや心残り。
また近いうちにそちらの方へお伺いした際は連絡させていただきます笑

今回の取材で利用したカフェ

glico13
コメダ珈琲 奈良広陵店
〒635-0835 奈良県北葛城郡広陵町みささぎ台39-1
http://www.komeda.co.jp

いわずと知れたコメダ珈琲。
あみ焼きチキンホットサンドが想像以上に食べづらく、インタビュー中もぐもぐもぐもぐしてしまいましたが、安定感のある美味しさでした。
駐車場が広くアクセス良さそうなのでぜひどうぞ!と言いたいのですが、土地勘がないのでいまいち分かりませーん笑
インタビュアー紹介
クラブマニア管理人:まるやまん(香川県出身、大阪在住。/1984年生まれ/GB250 4型)

1児の父。GBはカフェカスタムとして、喫茶店めぐりとゆるりツーリングを日々満喫しています。
www.facebook.com/maruyama8